集合論

 

無事に仕事を辞めることができたので,ぼろぼろになった身体を田舎へ持ってきた.

 

最近なぜだか集合論が理解できるようになってきたので,いいタイミングだなと思い勉強を進めている.(以前は集合論はとても苦手な分野で全く記憶も理解もできなかったので,なぜ急に理解できるようになったのかとても気になっている)

教材は情報伝達の速度がはやい講義動画を軸に,理解が疎かになり始めた段階で『「集合と位相」をなぜ学ぶのか』(藤田博司),『数学基礎論』(前原昭二,竹内外史),また,『証明論入門』(八杉満利子,竹内外史)を理解の進捗を確認するために読み進めている.

『「集合と位相」をなぜ学ぶのか』は史実や記号の由来(著者の類推もある)が多く,理解の促進になっている.『数学基礎論』は読んでいる3冊の中でおそらく史実が最も豊富で,分野が形成されてゆく過程を辿ることができ,これもまた理解を促進してくれている.『証明論入門』は去年の末あたりに数学の証明そのものの構造や仕組みについて知りたいと思い,手に取った本.とても簡潔にまとまっていながら,数学基礎論に関しての好奇心がそそられる.今月から来月にかけて読み進められればと思っている.

1つの分野につき数冊を並行して読み進める方法は以前の仕事を続けている段階では時間的にも体力的にもかなり厳しかったので,新しい生活が始まるまでの期間,大事に取り組んでゆきたいと思う.

 

僕の興味関心がはじめ,数学基礎論,数理物理学にあったのだが,それらを知った段階ではまったく理解が及ばないような状態だった.少しずつ勉強していく内に,現代数学の根幹になっている集合論を学ばなければいけないと思っていただけに,こうして理解しはじめ,最も興味があった分野に近づけていることがとてもうれしい.

 

#文机,顎をつく