自分の生きていくことの中に人が加わってから二週間ほど経った。そしてこれでもかというくらい、誰かがいることの力みたいなものを感じている。推力を得たりや加速度を上げたりするには他人の力が必要だと前々から身に染みるくらい感じていたけれど、なるほどこんなにも威力のあるものなのかと実感している。他人の力、というか存在そのものみたいなものが大事なのだな、と思った。これからまだどのような変化が周りに訪れるのか、楽しみでもあるが怖くもある。

 

離散数学をやっていて気づいたのだが、有限を扱う分野は方向性も目的物もはっきりしているのでとても進めやすいなと感じた。しかも具体例が身近というか、よく触れるものであったりするので具体抽象の往き来もしやすい。分野を進めていく中で詰まった時に、いつもは数学と歴史や文学、もしくは数学の中の抽象的な分野,計算を扱い分野という感じで変えていたのだが、有限を扱う分野と無限を扱う分野で切り替えるのもすごくいいなと思った。これからの勉強にとても活かせそうだ。

 

プログラミングを進めている中で、言語についてまた興味が出てきた。特に漢字についての興味。最近無性に漢詩を読みたくなったせいかもしれないけれど。以前、シーニュについてとても興味が出て色々と漁ってみたのだけれど、哲学的なところに来るとどうもやはり理解が全く進まなくなってしまって得られるものが得られなかったのだが、そこに関連させるのを漢字から入ることはできないかなと思って本を読み始めた。ずっと気になっていた白川静さんの著書を読んでいる。高校生の時にこの人を知っていたらのめり込んでいただろうなと思いながら読んでいる、とても面白くて興奮することばかり知る。

文字の中でも漢字はけっこう特異なものだと感じていたのだけれど、それはあたりだったみたいだった。視覚的な情報量と他の漢字への関連づけができるあたり、一文字自体が一種のQRコードみたいな感じだ。記号への理解が他の分野、数学や論理学などの理解を深めることができるんじゃないかとも思っている。

 

#黄昏の浜辺